ホップ農家の土田さんが地元企業のトップセールスマンからホップ農家に転身したのは51歳の時。
お父さんの具合が悪くなり、農家を続けられなくなったことがきっかけだそうです。
それまでも、仕事の合間にお父さんを手伝いながらホップや稲作をしていた土田さんにとって、「農家をやめる」という選択肢はなかったとおっしゃいます。
農家の現状は決して楽なものではありません。
そんな中で…
だって、もったいないでしょ
とサラリとおっしゃる土田さん。
ホップはね、頭を使うんだよ。毎日ホップと会話して、手間がかかるからこそおもしろい。
畑によって土壌は違う。日当たりも違う。毎年の天気も違う。アクシデントもある。
さまざまな条件の中で、畑ごとにそれぞれにあった育て方を今でも試行錯誤を繰り返しながら、模索しているそうです。
常に「香りの良いホップ」を目指して日々ホップと会話しているとおっしゃる土田さんは
営業もホップも一緒。
その人が、そのホップが何を求めているのか、それを頭使って考えるんだよ。
考えたことがばっちりハマって良いホップができるかもしれない。間違っているかもしれない。
失敗したっていい。失敗したらそれを糧に次に繋げればいい。
自分で体験して、考えて、それが楽しいのだから。
畑ごとに毎年違うからこそ、ホップは永遠のロマンなんだよ
と、これから冒険に出かける少年のような笑顔でした。
現在、ホップの畑を訪れるビアツーリズムの受け入れもしている土田さん。
普段身近にある野菜と違って、ホップというものがどういうものかも知らない人も多いのが現状です。
現場で見てもらった上で、まり花がきれい!では終わらないように、成長の過程や苦労なども畑に来た方に伝える工夫をされているそうです。
まずはホップというものを知ってもらい、それを育てた人の思い、横手という場所を知って飲むビールは格別なはず!
俺が育てたホップの畑で一緒に乾杯しよう!
ホップと毎日向き合い、それを「ロマンなんだ」と言い切る土田さんからのビアツーリズムへのお誘い。
ここには書ききれないホップに対する愛情はぜひホップ畑の中で乾杯しながら体感していただきたい!