食料品スーパーなどを手掛ける「よねや商事」で酒類バイヤーを務める山陰拓也さんはビールに限らず、日本酒やワインなどジャンルを問わずお酒に精通し、伝道師としても活躍しています。
山陰さんと横手産ホップとの出会いは「キリン一番搾りプレミアム」。
これを飲んだ時に初めて「横手産ホップ」の香りと旨味の厚みを感じたとおっしゃいます。
一般的な大手のビールは万人に飲みやすくするためにバランスが良すぎてしまうので、なかなかホップの香りを実感することはできなかった。
クラフトビールや一番搾りプレミアムはそれがわかるんです。
この香りや旨味を引き出しているのは、この地元横手で育ったホップなんだ!ということを改めて感動するとともに、こんなに身近にあるのに地域の人たちが気づいていないことを非常に残念に思ったとのこと。
だって、大手メーカーの中で産地わけをして加工・外販されているのは遠野と横手だけだって知ってましたか?
「遠野産ホップ」と「横手産ホップ」。すごくないですか?
それだけ日本の中で生産量も品質もトップクラスってことだと思うんですよね!
これってすごいことだと思いませんか?
これは地域の人たちにぜひ知ってもらいたいって思うでしょ?
と熱く語る山陰さん。
そこで、すぐに行動を起こすのが山陰さんの実行力!
自ら企画し、横手産ホップ「IBUKI」を原料に使い、横手市の地酒銘柄「雪櫻」のPRを務める歌手の高田由香さんとモデルの北川楓夏さんをイメージしたビールをプロデュースしました!
同時期によこてホッププロジェクトに誘われて入会。
今や、よこてホッププロジェクト内の民間団体「YOKOTE HOPPERS」の副代表としてプロジェクトを牽引しています。
2020年夏に始まった横手産ホップシリーズのクラフトビールやハードサイダーの企画に関わった山陰さんは、同じホップを使ってこんなにも違うタイプのものが出来上がるんだってことに驚くとともに、ホップに興味を持ってもらい、観光・産業の活性化に向けた様々な可能性があると感じたとのこと。
横手産ホップ「IBUKI」の特徴は料理をひき立てる、しっかりとした苦味が特徴だと思っている。
そして、醸造の仕方によって全くタイプの違ったビールが出来上がるので、それぞれのビールに合うペアリング料理を探してみてください。
とおっしゃる山陰さん。
ただし、クラフトビールは少量生産であることや手間がかかることによって、市販されているビールとしては少々お高めなことも事実…
正直、毎日グビグビ飲むビール。というわけにはいかないと思う。
けれど、昔と比べると様々なビールを楽しむ人が増えてきている。
その楽しみの一つとして、「とっておきのビール」になってくれると嬉しい。
とのこと。
ちなみに、今後、挑戦していきたいことは、横手市内の飲食店への浸透や生産者の顔を全面に出していくこと。
だって、「〇〇さんのホップを使ったビール」って素敵でしょ?
〇〇さんのホップを使ったビールに合う料理は何かな〜?とスーパーで迷う日が来るかもしれませんね(^^)